”摘便”について書きますが、本来”摘便”は医療行為でです。
この記事を読んでいるということはかなり追い込まれているのかと思います。ただ、病院に行けるのであれば病院に行きましょう。
私は自分自身で摘便を行いました。その体験談をお伝えします。私は情報が足りなくて精神的にも追い込まれたので、こういった記事を見つけることだけでも心のゆとりができるものだと思います。
※筆者は医療関係者ではありませんので、ご参考程度にお考え下さい。
1. 摘便とはどういったものなのか?
便秘などの理由により便がどうしても出ない場合、肛門から指を入れて、便を少しずつ掻き出すことを”摘便”といいます。
便が固くなって肛門から排出できない場合、指で便の形を崩し、少しずつ掻き出してあげることで、一時的に便秘の苦しい状態を回避することになります。また、固い部分を掻き出せれば、そのまま便が出るということになります。
普通は病院で行われることですが、私は自分自身で家で行っています。続いて体験談を書いていきますが、自分自身で摘便することをお勧めしているわけではありません。
2. ”自分で摘便した”体験談
摘便に至るまで、時系列で書いていきます。正直なところ思い出したくないぐらい辛い時間でした。まさかこんなひどい目に合うとは・・・
AM03:00 便意の始まり
4、5日間、便が出てない状態で、夜中の3時に強い便意がありました。トイレに入りましたが、便意があるものの詰まったように出ませんでした。
この時点では大事になるとは全く思っていません。
AM04:00 全くでない
トイレに入ってから30分経ち、1時間経ち、少し焦り始めます。
5分間隔ぐらいで強い便意が来て、声を出すぐらいに力むのですが、突っかかったように出てきませんでした。
AM05:00 追い込まれてくる
水を1.5リットル程飲み、体制を変え、呼吸を整え、ひたすら力むのですが、どうやっても出てきません。2時間以上トイレにこもるのは普通のことではありません。
かなりまずい状態になっていると自分でも感じていました。
AM06:00 ひたすら苦しい
次第に苦しくなってきました。トイレの中がサウナのように暑くなり、トイレのドアをあけて踏ん張っている状態です。
携帯でインターネットを検索しても、”便秘予防”のような話ばかりで、ほとほと困り果てた状態でした。ただ、その中に”摘便”の話が端々にでてきていました。
AM07:00 摘便する決意
本来は病院に行きたかったのですが、2、3歩歩くと強い便意でトイレに戻るような感じで、ほぼ身動きが取れませんでした。”救急車を呼ぶのか?これで?”という思いもありましたが、”摘便してみてダメだったら救急車に頼るか”という気持ちで摘便にトライすることにしました。
普通は肛門に指を突っ込むというのは抵抗がある話です。しかし、それが気にならないくらい追い込まれていました。
AM07:30 摘便開始
必死の思いでお風呂場に移動し、肛門用の軟膏を指に塗り、肛門に差し込みます。肛門用の軟膏は、痔を患っていた時の残りです。
指先で便を掻き出します。意外に便に届くものなのです。便は油粘土のような硬さでしたが、指で少しずつ掻き出しました。指には便と少しの血がついていました。肛門と直腸のどこかを傷つけたのだと思います。
AM08:00 苦しさから解放へ
10回~15回ぐらい掻き出した後に強い便意に合わせて便が排出されました。掻き出せた便の量はこぶし程も無く、ひょっとしたら軟膏で滑りが良くなって排出できたのかもしれません。排出された便の量からすると、掻き出せた便の量は本当に少量でした。
お風呂場で、便と血にまみれているという凄いシチュエーションですが、これで苦しみから解放されました。最初にトイレに入ってから5時間が経過していました。
AM09:00 病院へ
家族に付き添ってもらい、近所の病院に徒歩で行きました。タクシーを呼ぶことも考えたのですが、座りたくなかったのです。
すぐに病院に行こうと思ったのは、出血があったことと、肛門がはれ上がっているように感じたからです。
まとめ
改めて、”自分自身で摘便することをおすすめしません。”
しかし、私のケースでは自分自身で摘便することで助かったのも事実ではあります。救急車を呼ぶか呼ばないかでは本当に悩みました。
- できる限り、病院に行く!
- 摘便は本当の本当の最終手段!
- 気の弱い人はそもそもできません!
その後
元々、軽い痔を患っていたのですが、指で触ると脱肛が激しく、そして全て肛門の外に出ている状態ではれ上がっていました。トイレで踏ん張り過ぎたのですね。病院では”これはもう手術ですね”という感じでした。
この後、脱肛を治すための入院・手術をするのですが、それはこちらで。