現実で星を見るのと同じように、スマートフォンで惑星や星座を見れるPlanetsを紹介します。Planetsの完成度は極めて高く、そして有用なアプリです。使うと直ぐにこのアプリの素晴らしさが伝わると思います。本稿でPlanetsの良さも含めてご紹介したいと思います。
PlanetsはiOS、Androidに対応しています。
※本稿は2017/09時点、Planet4.0(iOS版)をもとにした内容です。Androidの場合バージョン表記が1.3になると思われます。
1. Planets とはどういうアプリ?
一言でいうと星々を表示する3Dシミュレーターです。星の中でも惑星(+太陽&月)に特化しています。携帯のディスプレイを見ているとあたかもプラネタリウムを見ている感じになります。そして、この表示は携帯の画面という狭さはありますが、プラネタリウムを超えるものがあります。
私はかなり昔から入れているアプリですが、元々海外のソフトなので、日本では知名度が低いかもしれません。しかし、ほぼ日本語化されています。
その上、なんと無料で使えます。
※本稿ではiOSで使用した内容を元に記載しています。
2. Planetsでできること
Planetsにはいくつかモードがあります。メインは天空3Dだと思いますが、他のモードも合わせてご紹介します。
2.1. 天空2D
方位磁針上で惑星の位置(見える方向)を現在位置から示す機能です。
惑星の方向を知るだけでなく、惑星をタップすると可視(太陽でいうと日の出、日の入)できる時間を知ることができます。
2.2. 天空3D
携帯のディスプレイ越しにバーチャルに星空を表示する機能です。
一応、太陽系惑星だけでなく、星座も表示されます。星座の名前が日本語訳されていないのが唯一残念なところです。
この機能の凄いところは上下左右360度で見れるところです。例えば、日本で足元に携帯を向ければ、ブラジルの空が見えることになります。プラネタリウムが半球で上方向しか見えないのに対して、Planetsは全ての方位を見ることができます。
携帯なので一度に全方向見られないために、その場でクルクルと回ってみることになりますが、それもまた楽しいです。
2.3. 可視時間
今いる場所で、その日に太陽+惑星+月がいつ上って、いつ沈むかを表示してくれる機能です。
日の出、日の入、宵の明星など見たい時に便利です。
2.4. 地球
選んだ惑星を表示する機能です。
指でフリックすると回すこともできます。Google Earthの簡易版みたいなイメージですね。もちろんGoogle Earthほど拡大できません。
しかし、惑星や月の表現は素晴らしいです。月の表面のクレータなどもしっかりと表現されていますし、月の裏側も見ることができます。他の惑星も同様ですが、元の画像を作っているサイトで一部は”フィクション”と表現されているので、全てが本来の形ではありません。とはいえ、月や火星などは精巧に作られているようです。
左が月、右が火星です。フリックすることで回すことができます。
これらの星の表面は以下のサイトの画像を元に作成されています。こちらの画像の説明を読んでいくと、それぞれの惑星をどのように作っていったのかがわかります。(英語)
2.5. 場所、時間を動かせる
この機能は特に天空3Dと可視時間の機能と相性が良いです。
デフォルト設定では、現在地、現在時間で表示しますが、場所、時間を指定することができます。
例えば、天空3Dでは、明日に月を見たいと思ったときに、どの方向にどのように月が見えるのかわかります。可視時間も日付を指定することで、その日付で、何時から何時までその惑星が見えるのかを表示してくれるようになります。
「明日の夜、あそこら辺に月が出るから観測準備しよう」という状況を素人でも簡単に作りだせるのです。
※設定したことを忘れないようにする注意だけは必要です。
3. Planetsの使い道
”これ凄いよ”という話のネタとしても十分威力を発揮してくれると思いますが、より使えるシチュエーションを紹介します。
3.1. プラネタリウム
部屋を暗くして、天空3Dモードで眺めるとミニプラネタリウムのように使えます。ベッドに横になると更にプラネタリウム感がでてきます。
これが最も期待されている使い方だと思いますので、インストールしたらまずはやっていただきたいと思います。
3.2. 子供の自由研究
星の位置が把握できると、子供の星の観察のような宿題、課題などに役立ちます。
小学校の課題に星の観察というのはつきものです。Planetsの機能は、星の観察の助けになるだけでなく、その理解を深めるのに役立つでしょう。
親子で星の観察に出かける前に、家でシミュレーションできるので、夜空のどこに目的の星があるのかわかってから出かけることができます。
星の観察は大体小学校3年生ぐらいからありますので、それぐらいのお子さんがいる親御さんはインストールしておくのも良いと思います。宿題は突然やってきます。
課題出す側の先生も「月の観察の宿題を出しておいて、夕方から夜にかけて月が出ていない」なんて恥ずかしいことにならない為に使うのも良いでしょう。(実は結構ある話です)
3.3. 旅行
旅行で、日の出、日の入を見に行くイベントは良くあります。”富士山から日の出を見よう”という旅行だったら、さすがに時間を調べておくと思います。しかし、旅行している最中に”サンセットを見よう”となった場合は少し困ってしまいますよね。そして、そういう状況になるときはもう日が沈むまで時間が無いのです。
そんな時にPlanetsがあれば、簡単に時間を調べることができます。サンセットが見れる名所は日本各地に沢山あるので、旅行に出ればいつでも使える可能性があります。
また、都心にお住いの方は、普段、夜空の星を見られることが少なく、旅行先での星空に感激することも多いと思います。少々無粋なところもありますが、夜空を眺めながら惑星や星座を確認するのにも使えますね。
4. 作成サイト/ダウンロードサイト
Planets作成のサイトはこちらになります。(英語)
iOSのダウンロードはこちらからどうぞ。(英語)
Androidのダウンロードはこちらからどうぞ。(英語)
まとめ
星座が日本語化されていないことだけが残念ではありますが、おそらくこれ以上の天体表示アプリはなかなか無いと思います。そして無料です。
- ミニプラネタリウムのように使える
- 太陽、月の観測の課題の補助に使える
- 旅行先での天体観測に使える
- まずは”天空3D”を使ってみる
私は入れてから5年以上経ってます。もう手放せないですね。