旅のしおりを自作したことはありますか?私は何度も作っています。町会などの子供の引率、友人との旅行、家族旅行、色々な「旅行」が存在して、その旅を計画するようなこともたくさんやってきています。その旅の計画を伝える媒体が旅のしおりです。本稿では旅のしおりの作り方を中心にお伝えしたいと思います。
0. はじめに
まず、旅のしおりを作ろうか悩んでいる方はこちらからご覧ください。旅のしおり自体について書いています。
以降は「旅のしおりを自作する」と決めた方向けに旅のしおりの作り方を説明する内容になります。
マイクロソフトのテンプレートを使う方は、ある程度マイクロソフトのテンプレートにそった方が作りやすいかもしれません。本稿の内容はテンプレートの良し悪しの判断や、テンプレートからさらにカスタマイズする参考にしてください。お役に立つこともあると思います。
1. 目次を考える
まずざっくりと目次を決めていきます。対象が大人か子供かによって多少変わりますが、主な項目は以下の通りです。これに足したり、引いたりして作成します。
- 表紙
- 旅の心得/やくそく
- 行程
- 地図/場所
- 持ち物
- 日記
- 連絡先
- 裏表紙
作っているうちに新しいことを思いついたり、省いたりと作っている旅のしおりの内容は変わっていくので、最初は適当に決めて作りながら変えれば良いと思います。
1.1. 表紙
表紙は旅のタイトルを記載します。
シンプルに「北海道旅行」でも良いですし「めんそ~れおきなわ」のようにその土地ならではの表現にするのも良いと思います。
できれば絵や写真を入れて楽しそうなデコレーションをしたいです。これは絵を3つ差し込んだだけですが、多少は旅のしおりっぽくなります。(イメージは沖縄旅行です)
個人的には表紙は少し抑えめぐらいが良いと思います。開いた際に周りの人に見えてしまいますからね。
1.2. 旅の心得/やくそく
旅の心得/やくそくのようなものは大人の旅行にはいらないかもしれません。
子供を連れて行く場合は子供向けに「リーダーのいうことをちゃんとまもろう」、「おとうさん、おかあさんからはなれない」ようなシンプルな約束事を入れてあげると良いと思います。いくつか書きたいことがある場合は、3つに絞ると良いです。4つ以上だと子供は覚えてくれません。
1.3. 行程
行程には、目的地、時間を書き入れるのことが基本です。(「17:00 〇〇旅館」、「13:00 △△ビーチ」など)
行程は、表の機能を使うと良いですね。表を使うとどうしても右側が空いてしまうので、右側に何か入れたくなります。これは表を使って作った一例です。
時間はある程度適当な時間を書いておけば良いと思います。どうせずれます。(汗)
しかし、電車、飛行機などの時間はずらすことができないので、そこだけは正確に記載しましょう。電車なら「xxx 〇〇号 12:00発」、飛行機なら「JAL000 12:00発」のように書いておくと良いです。時間がかかる移動の場合は到着時間も記載した方が良いですね。
1.4. 地図/場所
行先の地図を入れた方が良いと思います。
子供がいる場合は、出発地点から行先までの地図を作ると分かりやすいですし、勉強になるかもしれません。東京から沖縄の場合はこんな感じですかね。
これは時間があればで良いと思いますが、観光地などの説明を数か所書いてあげると更に旅のしおりっぽくなるでしょう。
1.5. 持ち物
子供に配る場合はなるべく作った方が良いです。家族旅行、もしくは大人だけの旅行であれば不要と思います。
絶対に持ってきてもらいたいものがあれば、そのためだけに欄を作っても良いと思います。対大人の場合は「ネタ」として書く感じですかね。
1.6. 日記欄
子供に配る場合はなるべく作った方が良いです。小学校の5、6年生ぐらいになるならもう要らないかもしれません。子供が小さければ、落書きできるスペース、旅行先に置いてあるハンコを押すスペースとして活用できます。
こんな感じが基本です。上の絵を描く部分は単に四角を書いています。下の文字を書く方も表になっています。列を均等分割で配置している感じです。線は9本入って、11列になっています。これぐらいがA4を半分に折る感じだと丁度良いです。
もちろん大人だけだったらいりません。
1.7. 連絡先
宿泊場所、立ち寄り先の連絡先を記載します。これは幹事用という意味合いもあります。到着が遅れたり、確認したいことができたり、想定外のことが起きますので、事前に連絡先を整理すしておいた方が良いです。その場でスマートフォンを使ってインターネットで調べられることでもあるので、必須ではないということでもあります。
個人の連絡先(携帯電話など)を載せることは、落とした場合を考えるとお勧めできません。個人の連絡先が必要な場合は旅のしおりではなくて、事前に交換しておきましょう。
1.8. 裏表紙
シンプルな裏表紙を付けておきましょう。旅のしおりがそれっぽくなります。白紙でもOKです。
ページの余りが出るようでしたら、裏表紙の前ページはメモ欄にすればよいです。メモ欄作る場合は1列の表を作って、行を均等分割すれば良いです。もちろん白紙のままでもよいです。
2. 紙に何を使うか?
A4普通紙を折って使うことをおすすめします。
普通紙は両面印刷をすると裏に写ってしまいますが、二つ折りにすることでこれが防げます。そして、普通紙を使うと価格は抑えられます。
二つ折りにすることで厚みが出てしまいますが、そもそも大量のページがあるわけでもないので、問題になるほどの厚み(重さ)ではないと思います。
もちろん折る作業が必要なので、あまりに大人数の場合は裏写りしない紙での両面印刷も検討いただいた方が良いと思います。しかし、大人数の場合は幹事のメンバーも増えるので、どうにかなるかもしれません。
3. 作成ソフトをどうするか?
やっぱりオフィス製品が適しています。Microsoft OfficeかOpenOfficeですね。
別稿にも書いていますが、マイクロソフトはOffice製品のテンプレートを配布しています。この中には”旅のしおりテンプレート”もあります。
※MSへのリンクが切れていました。貼りなおしました。(2019/06/02)
普通に書くだけならば、Word、Writerが適していると思いますが、マイクロソフトのテンプレートにはPowerPointが多いので、テンプレートを使うならばPowerPointになると思います。テンプレートを使わずに完全自作ならば、WordかWriterが良いです。
マイクロソフトが提供しているテンプレートにはOneNoteのテンプレートがありますので、これを使う場合はOneNoteということになります。
ちなみに私はOpenOffice(Writer)で、テンプレートを使わずに作っています。(正確には以前に作ったものを使いまわしています)
OpenOfficeを使う場合はこちらを参照して、インストールしてください。尚、マイクロソフトのPowerPointテンプレートを流用する場合はLibreを使用した方が良いです。
4. フォントを探す
こだわらなければ、やらなくてOKです。
フォントによる印象の違いは大きいものではあります。私はお気に入りのフォントを使っています。フォントのインストールはこちらをご覧ください。
個人的には少し柔らかい(丸い)フォントの方が旅のしおりには合っていると思います。
5. 画像を集める、加工する
旅のしおりをデコレーションするために多くの画像(挿絵)が必要です。(自分で書ける人ならそれでももちろんOK)
基本的にはインターネットで集めるのが良いと思いますが、著作権については気を付けるようにしてください。仕事で作る場合、例えば幼稚園の職員として園の旅行のために作るのと、仲間内の旅行のために作るのでは異なります。前者は商用と捉えられる可能性があるので、問題になるかもしれません。
5.1. 挿絵用画像
私は挿絵用の画像を”タダピク”を使って探すことが多いです。
本屋さんに行けば、色々な画像が含まれる画像集が売っていますので、それを使うのもとても良い思います。
5.2. 地図用画像
地図は、GoogleやYahooが提供している地図サービスからコピー&ペーストするのが手っ取り早いです。
例えば、Googleマップで地図を表示して、ちょっと加工するとこんな感じになります。
これをやるにはこれだけの手順です。
- Googleマップで行く場所を表示する
- 画面をコピー(Fn+SysRq/PrtSc)する
- 画像エディターにペーストする
- 加工する(必要部分の切り取り、説明追加、画像の追加など)
エディターは何でも良いと思います。上記の添付画像はWindows標準の”ペイント”で作っています。
6. 楽しい装飾
私の中で旬なのは参加者を旅のしおりに登場させることです。
しかし、直接写真をはりつけるのは抵抗があります。旅のしおりは落とすこともあり得るので、写真をそのまま使いたくはありません。
そこで活躍してくれるのが、写真をイラスト化してくれるアプリです。
「ナニコレ?」という驚きを与えてくれるはずです。実際に使ってみて評判は上々です。
まとめ
旅のしおりは旅行を楽しくするエッセンスになり得ると思います。
幹事としても旅に対する整理もできますし、喜んでもらえますし、一石二鳥です。慣れれば、簡単に作れるようになります。
- 旅のしおりをつくるなら完全自作がおすすめ
- 目次は作りながら変えていく
- 画像、写真を使ってデコレーションする