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【どちらを使う?】OneDriveとiCloud Driveの違い

iCloud-OneDrive-eye

マイクロソフトが提供しているOneDriveとアップルが提供しているiCloud Driveはよく似た機能を提供しています。どちらもファイルを共有することができ、どちらも複数のパソコンやスマートフォンからアクセスができます。どちらが使いやすいのか少し考えてみました。

※2017年10月時点の情報にもとづいています。

1. OneDriveとは?

マイクロソフトが提供しているクラウドの仕組みです。Windows10では標準でインストールされており、他のプラットフォーム(Windows7以降、Macintosh、Android、Windows Phone、iPhone/iPad、Xbox)でも幅広く利用できます。

マイクロソフトが提供しているにも関わらず、WindowsやWindows Phoneが無くても自由に使えるのが特徴です。

キーとなるアカウントはマイクロソフトアカウントになります。

使用手順はこちらにまとめていますので参考にしてください。

iPhoneで写真を撮ったら、その写真をどうしていますか?基本はiTuneで共有するでしょう。でも、「今すぐ、数枚だけ」という場合、少し面倒なこともあります。マイクロソフトのOneDriveは、無料で簡単にスマートフォンやパソコンでファイルを共有することができます。本稿ではOneDriveの利用手順を説明します。※本稿の手順はWindows/iPhoneを基準にして書いています。Macintosh/Androidでも同様の手順で共有できます。1. OneDriveとは?OneDrive(ワンドライブ)はマイクロソフトが提供しているクラウドの仕組みです。OneDriveはWindows...
【OneDrive】スマートフォンとパソコンで写真共有 - はまとりねっと

2. iCloud Driveとは?

アップルが提供しているクラウドの仕組みです。基本はiPhone、iPad、Macintoshを中心に考えられていますが、Windowsにもソフトを提供しており、Windowsからのアクセスも可能です。

キーとなるアカウントはApple IDになります。

先に、iPhone、iPad、Macintoshでの設定が必要になるため、これらのデバイスを保有していなければ、使用することができません。

Windows用のソフトダウンロードはこちらです。

Windows 用 iCloud を使えば、写真、ビデオ、メール、カレンダー、ファイルなどの重要な情報を、携帯用のデバイスでも Windows パソコンでも確認できるようになります。
Windows 用 iCloud をダウンロードする - Apple Support

また、iCloudをiCloud DriveにUpgradeしておく必要があります。(無償)iCloud DriveにUpgradeすることでファイルの共有が可能となります。

3. 基本的な条件の比較

上述している内容でお気づきと思いますが、OneDriveはすべてのユーザーが使用できるのに対して、iCloud DriveはApple製品を持っていないと使用することができません。従って、Apple製品を所持していない方は、OneDriveを使うことを前提にお考えください。

OneDrive iCloud Drive
提供元 マイクロソフト アップル
アカウント マイクロソフトアカウント Apple ID
前提事項 特に無し Apple製品(iPhone/iPad/Macintosh)
使用可能プラットフォーム Windows、Macintosh、iOS、Android、Windows Phone、Xbox Windows、Macintosh、iOS、AppleTV
Android、Windows PhoneはWeb(PC表示)ならば一応アクセスは可能。※1
PC用ソフト提供 Windows、Macintoshに無償でOneDriveを提供 Apple製品はほぼOSの一部となっている。(Finder)Windowsにも無償でiCloud用ソフトを提供
スマフォ用ソフト提供 Android、iPhone/iPad、WindowsPhoneに無償でOneDriveアプリを提供 Apple製品はほぼOSの一部となっている。iOSの”ファイル”アプリはiDriveを利用できるアプリ。※2
但し、オフィシャルではないiCloud Driveを利用できるアプリは存在する。
システム要件 OneDriveシステム要件 iCloudシステム要件 ※3
無償利用サイズ 5GB 5GB
有償利用月額
※4
50GB:249円
プレミアム(1TB+Office365使用権):1274円/月、または、12744円/年(=1062円/月)
50GB:130円
200GB:400円
2TB:1300円
(200GB/2TBプランは家族で共有可能)

※1 iCloudのシステム要件には載っていないので、微妙な回避策です
※2 ”ファイル”アプリはOneDriveも参照可能なアプリとなっている
※3 iCloud Driveのシステム要件はiCloudのシステム要件と同等となっている
※4 2017年10月時点の価格

4. どちらがおすすめか?

私の主観ではありますが、使用しやすさでは圧倒的にOneDriveです。

オフィシャルに多くのプラットフォームを利用できるのが大きいですし、仮にApple製品から離れたとしても使用し続けられるのは魅力的です。

4.1. Macintoshユーザーなら?

iCloud Driveを使うとしたらMacintoshユーザーでしょう。Windowsからもアクセスは可能ですし、不便に思うことは無いと思います。但し、iPhone、iPadから使用すると考えると、5GBはあまりに小さく、有償プランでない限り、ほぼ使えないでしょう。iCloudはiPhone、iPadのバックアップにも使えますが、最小(つまり写真などのバックアップを取らない)場合で考えても、最低4GB程度は使ってしまいます。MacintoshユーザーはほぼiPhone、iPadのユーザーと重なるので、これは大きな制限と言えます。(もちろんiTuneでローカルにバックアップ取ることで、回避できることではありますが)

4.2. iPhone/iPad+Windowsのユーザーなら?

OneDriveをすすめたいです。

基本的にはOneDriveで出来て、iCloud Driveで出来ないことはあっても、その逆は無いのです。Macintoshユーザーであれば、まだ最初から組み込まれている使いやすさや、iPhoneとの親和性なども考慮することで、iCloud Driveの利便性が優位と考えられもするのですが、Windowsメインのユーザーにはそれもありません。

4.3. Android+Macintoshのユーザーなら?

何も考えずにOneDriveを選択するべきです。

iCloudがAndroidを公にサポートしているわけではないので、長く使っていくことを考えるならば、OneDriveを使うべきです。

4.4. 有償を考えると?

プランからすると、サイズあたりの料金はiCloud Driveの方が安い(ほぼ倍)ので、使いたいサイズによっては、OneDriveよりもiCloud Driveを使った方が良いケースも出てくると思います。

但し、iCloudの考え方が全体をクラウドに置く考えが基本なので、サイズが大きくなりがちな傾向があり、一概に容量に対する価格が倍だとしても、やりたいことに対してのコストとして同列に考えてはならないとも思います。

iCloudの200GB/2TBのプランでは、家族で一つのクラウドのスペースを持つということができます。一家で使うということを考えると+αのメリットがあると言えます。

対して、一つのフォルダとして単純にとらえられるOneDriveはクラウドに置くサイズの調整も可能です。一時的にクラウドからファイルを外して(PCに保管しておいて)、容量が空いたらまた戻すような使い方もできます。

まずはOneDriveの無償(5GB)ではじめて、5GBでどうしても追いつかないケースが出てきた後にiCloud Driveの検討をするということでも良いと思います。(もちろんApple製品が必要ですが)

まとめ

総合的にはOneDriveがおすすめだと思います。”Appleにどっぷり”ということが無い限り、OneDriveを選択しておけば間違いないです。

iCloud Driveがダメということではなくて、Appleに寄り過ぎているということです。逆に言えばとAppleに寄っている人からしたらiCloud1択です。

  • まずはOneDriveを試してみるべき
  • Apple製品ユーザーでなければiCloud Driveは使えない
  • OneDriveもiCloud Driveも5GBまでは無料で使える

無償クラウドは、便利な割に知られていない、使われていないのが不思議ですね。

iCloudはApple製品使っていると自然に使っていくものなのですが、OneDriveは(Windows10には入っているけれど)意思を持って使いに行かなければ使われないのではないかと思います。個人的には超おすすめなのですけれど。

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