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【ずっと無償なのか?】Windows10 アップグレード

Windows10

「Windows10への無償Upgradeは2016年7月29日まで」のはずでしたが、”何故かまだできる”と、ずいぶん長い間、話題になり続けています。実際にアップグレードを試してみましたので、その結果の報告と個人的な見解を述べていきたいと思います。

※本稿は2017年8月1日時点での情報を元に書いています。

ずっと無償なのか?

NOです。

無償期間は明確に終了しています。

“Windows 10 を入手” (GWX) アプリによる Windows 10 の無償アップグレードは、2016 年 7 月 29 日に終了しました。

引用元:マイクロソフト公式 Windows10 FAQより

技術的(仕組み的)にはできるのか?

多分、YESです。

試しに2017年6月にWindows7からWindows10へのアップグレードをやってみたらできました。(マシンやライセンスの種類によっては無理かもしれませんが、手順からするとWin7に限らず、Win8、Win8.1からも同じようにできると思います)

もちろん、最低限、Window10のシステム要件はクリアしていないといけないです。

追記@2019/03/28

以下のUSのwindows10upgradeのサイト消えました。

日本ページのメディア作成ツールはダウンロード可能なままです。

追記@2018/01/20

結局、日本のページではメディア作成ツールはダウンロード可能なままです。いつ終わるかわかりませんが、日本では変化無いのかもしれません。

追記@2017/11/19

いつの間にか英語(US)のページには障碍者向けのサポートが2017/12/31で終了と出ています。(ひょっとしたら最初から書いてあったのかもしれませんが、USのページだったので今まで気づきませんでした。)

このサポートが終わってしまうということは、2018年以降はメディア作成ツールを使えなくなるのかもしれません。ほぼ同じ仕組みを使っている通常のアップグレードの方も技術的にできなくなる可能性があります。

日本語ページではまだ発表されていないのですけど。

英語(US)「支援技術を使用するお客様へのアップグレード キャンペーンページ」には以下のように記載されています。

”Please take advantage of this offer before it expires on December 31, 2017.

”When does the upgrade offer extension end?”

”The accessibility upgrade offer expires on December 31, 2017.”

 

確認した手順を簡単に説明します。

1. ダウンロード(メディア作成ツール起動)

メディアのダウンロードは以下のURLから行います。

https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10

ここに”今すぐアップデート”というボタンがあるので、クリックするとメディア作成ツールが起動します。

本来であれば、こういうことらしいです。

メディア作成ツールと Windows 10 のインストール メディア (ISO ファイル) は、Windows 10 のインストールにご利用いただけます。Windows 10 を初めてインストールする場合、このツールを使用するには、有効な Windows 10 のプロダクト キーを入力するか、セットアップ中に Windows 10 の通常版を購入する必要があります。

引用元:マイクロソフト公式 Windows10 FAQより

2. メディア作成ツールからISO(インストールイメージ)作成

メディア作成ツールの指示にそって進めていきますが、変わった選択したところだけ説明します。

メディア作成ツールを進めていくと、”今すぐアップデート””別のPCのインストールメディアを作成する”の選択肢がでてきます。ここで”別のPC・・・”を選択しています。失敗した際に何度もダウンロードするのは嫌だったという理由です。この選択肢から”ISOファイル”をDVDに作っています。

3.Windows10インストール

作成したメディア(ISO)からPCを起動して、インストール(アップグレード)します。前述の引用の通り、この作業している際に、本来であればプロダクトキーの入力か購入しなければならないはずなのですが、特に何も出て来ないままWindows10のインストールが完了します。

4.ライセンスの確認

Windows7、8からアップグレードした場合は、”デジタル ライセンス認証”という形式になります。

以下の設定を開きます。

Windowsアイコン>設定>システム>バージョン情報(左パネル)

ここで、”プロダクトキーの変更またはWindowsのエディションのアップグレード”を選択します。

ライセンス認証の画面が出てきますので、”Windowsはデジタル ライセンスによって認証されています”というメッセージを確認します。

ちなみに10日以内であれば、元のOSに戻すことが可能です。(これもWindows10 FAQに記載がありますのでご確認ください)

だったらアップグレードしても問題ないのか?

残念ながらNOです。

公式に無償アップグレードは終わったと言っている以上、たとえ出来たとしてもそれはライセンス違反と考えられます。

ライセンス認証の仕組みが無いソフトウェアはいくらでもあり、それらのライセンスは紳士協定のように守られています。使えるから使ってOKというのは、ライセンスの世界ではNGなのです。

マイクロソフトはライセンス違反者を特定できるのか?

これはあくまで私の個人的な考えですが、おそらくは特定できると思います。仕組み上はWindows7、8.1のライセンスを確認してからWindows10のデジタルライセンスを発行しているからです。(当然日付も記録されているはず)

しかし、ライセンス違反者に罰を与えることは難しいと思います。これだけ簡単にできてしまうということは、世界中に多くのライセンス違反者がいるということです。それだけ多くのユーザーに罰を与えるメリットがマイクロソフトにはありません。寧ろ、Windows7、8.1ユーザーを減らし、Windows10のシェアを獲得することの方がメリットが大きいように思います。

また、”視覚障碍の方向け”に同様の手順でのアップグレードを継続してしまったが為に、”視覚障碍の方向け”なのか”ライセンス違反者”なのか、区別することを難しくしてしまっているようにも思います。

まとめ

私の主観が多い内容となりました。実際のところはマイクロソフトさんに確認するしかありませんので、確認した方がおられましたらコメントください。

  • Windows10へのアップグレードは(おそらく)現在も可能である
  • アップグレードできて正しく認証されていたとしてもライセンス違反だと考えられる

※本稿は2017年8月1日時点での情報を元に書いています。

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