私は主に年賀状作成に使っていますが、郵政の出している「無料」の”はがきデザインキット”はとても優秀なソフトです。これがあれば、毎年のように年賀状用にソフトを購入されている方は買わなくても良くなるのではないでしょうか?
※本投稿の内容ははがきデザインキット2018(2017/12時点)にもとづいています。
2020年1月31日で終了という話でしたが、2021年度版が出ることが決まったようです。2020年10月29日よりリリースされます。
こちらよりお進みください。
目次
はがきデザインキットとは?
日本郵便株式会社が提供している「無料」のはがき作成ソフトです。はがき作成ソフトというのははがきの表裏をデザインして印刷するようなものを指しています。
市販のソフトとほぼ同等と言っていいほどの機能を備えています。そしてなんといっても無料で使えるのが嬉しいところ。プラットフォームもWeb版、インストール版、スマフォ版と3種類準備されていて、自分の環境に依存せずに使えるのが良いです。
この投稿は12月にしているので年賀状を作るイメージですが、年賀状以外にもはがきをデザインするシーンであればどこでも使えますし、テンプレートもたくさんあります。
残念なところを先に書いておく
私は使い始めて4年ぐらいかと記憶していますが、毎年のようにバグが出ています。
確か、最初はMachintoshの端末でやっていたと思うのですが、バグから逃げ続けて、昨年はついにWindowsのインストール版になっていました。
しかし、使い勝手は毎年それほど変わることもなく、プラットフォーム移行しても同じように使えるので特に問題はありませんでした。画像編集ソフトはMacとWinでは違うので、ちょっと面倒だったぐらいです。
2018年版もいつも通りバグが出ている様子です。
Mac OSをご利用のお客さまがAdobe AIRのバージョンをバージョン26へアップデートされると、アプリケーションが強制終了し、ご利用いただけなくなってしまう事象が発生しております。
ご迷惑をお掛けし申し訳ございませんが、アプリケーションが強制終了する場合は、いったんAdobe AIRをアンインストール(削除)していただき、Adobe AIRバージョン25を再インストールの上、お試しいただきますようお願い致します。引用元:https://yu-bin.jp/create/design_kit/install/
でも、Macだけですし、きちんと手順もついています。
最新バージョンを削除して。
バージョン25を入れる。
WindowsではAdobe AIRバージョン26で動くことは確認しています。(それで作っています)
はがきデザインキットのインストール
まず、パソコンで作業する場合、Adobe Flash Playerと上記のAdobe AIRが必要です。特に意識しなくても、作業していると勝手にインストールする手順になりますので、自分で調べてダウンロードしにいかなければならないということはありません。
Web版
あまりカスタマイズせずにテンプレートに合わせてシンプルに作りたい方におすすめです。Web版なのではがきデザインキット自体のインストールはありません。Adobe Flash Playerさえインストールされていれば使えます。
そして、Web版を使用するには”ゆうびんID”の作成が必要です。ゆうびんIDはもちろん無料で作成できます。特にはがきデザインキット専用ということではなくて、日本郵便が提供しているWeb上のいくつものサービスを利用することが出来るIDです。
メールアドレス、住所情報などを入力して簡単に作成できます。ゆうびんIDの作成はこちらから。
対応しているブラウザが今一わからないのですが、Adobe Flash Player上で動くものなので、Flashを使えるブラウザであれば大丈夫と思います。(ほぼ一般的なブラウザはOK)
インストール版
Windows/Machintoshで利用可能です。Web版よりこちらの方がやりやすいと思います。経験上一番安定しているのはWindowsのインストール版です。
- Windows 7/Windows 8 Classic/Windows 10
- Mac OS X10.7以上
インストール版はAdobe AIR上で動くので、Adobe AIRが動くマシンであれば使えると思います。Mac OSの場合、Adobe AIRバージョン26で動かないのは上述の通りです。
上記のページからインストールしてきます。この時点でAdobe Flash Playerが必要になります。特に意識しなくてもインストールするように促されるので画面の指示にそのまま従ってください。
Adobe Flash Playerのインストールを行うとダウンロードができる画面になります。「今すぐダウンロード(無料)」でダウンロードできます。ここでAdobe AIRのインストールを促されます。
ここでうまく動かない方もいるかもしれません。大抵の場合はブラウザがAdobeの実行を制御しているだけなので、上の方に「実行してよいか?」のようなバーが出ているかもしれません。うまく動けば、インストール画面が出てきてインストールできます。
わからなければとっとと諦めて、別の手順でやりましょう。
「design_kit.zip」を解凍すると「design_kit.air」が入っています。この「design_kit.air」を実行(ダブルクリック)するとインストールされます。この手順でWindowsにインストールできることも確認済みです。(手順通りAIRを入れるのも忘れないように)
スマホアプリ版
スマホアプリ版は使ったことがありません。あまり用途がなさそうなので飛ばします。
インストールはこちらからどうぞ。iOS、Andoroid対応です。
スマホアプリ版で作ったものはセブンイレブンで印刷ができるそうです。(1枚60円)
はがきデザインキットの使い方(インストール版)
よくあるソフトなので、使い方のポイントだけ書いていきます。
起動直後は以下のような画面になっています。どこから手を付けていいか悩ましいところですが、「テンプレート素材を探す」ところから始めると良いと思います。
テンプレート素材を探す
「テンプレート素材を探す」をクリックすると以下の画面になります。
以下の2点はしっかり選んで、後は好みで選んでください。最後に「検索する」をクリックすると検索結果が表示されます。
- はがきの方向→縦or横
- 写真フレーム→ありorなし
ここが少しわかりにくいところなのですが、気に入ったものがあったら左上の赤星にチェックをしてお気に入りに追加しておきます。
そして、検索画面を閉じるのです。(とてもわかりにくい)
元の画面に戻って、「お気に入り」をクリックすると先ほど選択したお気に入りが表示されます。
Web版でもそうですが、はがきデザインキットでは気になるものがあったら、とにかく「お気に入り」のチェックをしておくことが大事です。
テンプレートからの作成
テンプレートを左にドラッグ&ドロップすると適用されます。
おおまかな手順は以下のようになります。
- 気に入ったテンプレートを適用する(左にドラッグ&ドロップ)
- 画像読み込みで写真を追加する
- 写真のサイズを変えつつ場所を調整する
- テンプレート枠をクリックして”最前面へ”配置する
ここまでできたら保存します。(もちろん途中で保存しても良いです)
保存しなくても印刷は可能ですが、作業のバックアップの意味も含めて保存してから印刷しましょう。印刷はプリンタによって異なりますので割愛します。
あて名面作成
宛名の印刷は上にある「あて名面作成」から行います。年賀状を毎年はがきデザインキットで作成すれば使いまわしもできますし、マークもできます。
オプションにある「はがきの種類を選択」だけは確認してください。デフォルトは年賀状ですが、他のパターンもあります。
また、初めて使う方は住所録CSVのインポートの機能がありますので、インポート機能を活用します。「住所読み込み」のボタンを押下すると「デザインキット専用CSVをダウンロード」するボタンがありますので、CSVをダウンロードします。
後はデザインキット専用CSVの形式に合わせて他のはがき用ツールから住所録を入れて(コピー&ペーストして)いきます。Excelが無い場合はOpenOfficeを使うと良いと思います。
まとめ
はがきデザインキットは「よくあるはがき作成ソフト」なのです。
無償で「よくあるはがき作成ソフト」があるのですから、わざわざ有償のソフトを買う必要はないと思います。
- はがきデザインキットは無料
- Windowsでのインストール版がおすすめ
- 良いと思った素材には”お気に入り”のチェック
私も昔は有償のソフトを購入していましたが、今は完全にはがきデザインキットに乗り換えています。おすすめです。
尚、2018年の年賀状は52円と少し安くなります。
2017年12月15日(金)から2018年1月7日(日)まで
具体的には1月8日(月)の最初の郵便収集に間に合えば52円です。
これ以外の期間では62円(通常はがき扱い)となります。
また、自作(私製はがき)の場合は「年賀」と入れないと年賀状扱いにならないので注意しましょう。(そして、通常はがき扱いなので、元旦に届きません)